
「仲人親」という言葉もだんだん死語になりつつある先日、宮さん夫婦の「仲人親」が眠るように、穏やかに90才の生涯を閉じた。
噛めば噛む程味の出る、するめいかのように味わい深い人生の師であった。
「仲人親」は、妻のお姉さんの嫁ぎ先の義父さんで、同じ年恰好の子供たちがいたこともあり、我々家族もとても親しくさせていただいてきた。
義父さんは、
男兄弟が皆戦死してしまい、ひとり残された娘さんの処に婿養子に来たという。
昔話を聞くとほんとに苦労された時代を生きて来られたんだろうなとしみじみ思う。
でも、我々の知っている義父さんはとても陽気な方で、結婚式の時にも”さんちゃん”を抱っこして腹話術を披露してくれたり、七福神の踊りをして地域を盛り上げたり、いろいろな世話役を引き受けたり・・・ほんとに皆さんに喜んで頂くのが好きな人でした。そして、誰からも敬愛される方でした。
又、昨年は詩や川柳の自費出版をして、我が家にも一冊頂戴した。
ほんとにやさしい視点で見つめた作品ばかりで、第2集を楽しみにしていたのにとても残念です。
宮さんも義父さんの年頃になったら、自費出版で歌集をと思いつつ、お義父さんへ贈る一首。
抱っこした ”さんちゃん”と語る 在りし日よ
笑顔で笑顔 逝くまでつなぐ かつみ
式場の入り口に、主を亡くした”さんちゃん”が座り、参列者をお迎えして告別式が始まりました。
なんともほほえましい、義父さんの想いのこもったお別れ会でした。