元旦の想いに耽っていたら・・・
あっという間に桜も散ってしまった。
一昔前なら、満開の桜が新小学一年生の入学式を祝ってくれたものだが、今年はすでに散ってしまったところも。
何をそんなに散り急ぐのか。
孫と一緒に写っているこの桜もあっという間に散ってしまった。
今年が最後の桜だというのに・・・
自分がこの孫の歳の頃よりずっと見守ってくれていた前の川の桜。
小学生の頃は、よくこの桜の下でフナを釣って夕方暗くなるまで遊んでいたものでした。
区画整理という名の人間の暴力で、川上からどんどん伐採されてきて、
とうとう今年で全部伐採されることの知らせが。
亡くなった姉が二十代の頃徴用に出されて植えたというから、60才から70才位の樹齢だろうか。
区画整理さえなければもっと長寿を全うできたであろうに・・・
机上の図面に定規を当てて、スッスと引かれた四角い街作りに、放物線を描いている前の川はジャマだったのだ。
世の中がなんだかギスギスして、人々の心のゆとりが無くなってきている象徴なのかもしれない。
新前の川は真っ直ぐにできたコンクリートの川、というより水路の様相である。
ヨーロッパではそんな川をコンクリートを外して、昔のような水中生物の住める川に戻しているというのに。